プチ台湾華語

プチ台湾華語-聞

📣同じ漢字でも、意味はひとつじゃない~
台湾華語の「聞」と日本語の「聞く」

台湾華語を勉強している日本の方に、
よくこんな質問をされます。
「『聞』は、日本語の『聞く』と同じ意味ですか?」

実は、この質問には
「はい」でもあり、「いいえ」でもあります。

というのも、台湾華語の「聞」そのものが、もともと一つの意味だけを持つ言葉ではないからです。

台湾華語の「聞」には、主に二つの意味があります。
一つは、耳で聞いて、何かを知ることです。

たとえば、「百聞不如一見(ㄅㄞˇ ㄨㄣˊ ㄅㄨˋ ㄖㄨˊ ㄧ ㄐㄧㄢˋ)」という表現があります。
これは、
「人から何度も話を聞くよりも、
自分の目で一度見た方が確かだ」
という意味です。

この場合の「聞」は、
日本語で日常的に使われている
「話を聞く」「情報を聞く」という『聞く』の感覚と、
とても近い使い方です。

もう一つの意味は、鼻で香りやにおいを感じること。
「コーヒーの香りを聞く」「いいにおいを聞いた」というように、
台湾華語では、日常生活の中でも自然に使われています。

このように、台湾華語の「聞」は、
「聞いて知った内容」と「感じ取った香り」の両方を表す、
もともと意味の幅が広い動詞なのです。

一方、日本語の「聞く」も、
音を聞く、話を聞く、質問するなど、意味の幅が広い言葉です。
そのため、「聞」という漢字が、
日本語と台湾華語の両方で使われていること自体は、決して不思議なことではありません。

では、何が違うのでしょうか。

違いは、現代の日常会話で、どの意味がよく使われているかという点にあります。

台湾華語では、
耳で音や話を聞く場合、
会話では多くの場合「聽(ㄊㄧㄥ)」が使われます。
そのため、「聞(ㄨㄣˊ)」は、
「聞いて知った情報」や「香り・におい」を表す場面で、
特に印象に残りやすい言葉になっています。

とくに、香りを表す「聞」は、
台湾のカフェやお茶の文化とも相性がよく、
生活の中で自然に感じられる表現です。

同じ漢字でも、
その土地の言葉の使われ方や生活文化によって、
役割や印象は少しずつ変わっていきます。

漢字の違いを知ることは、
単なる語学の勉強ではなく、
その国の感覚や暮らし方に近づくことなのかもしれません。

これからも台湾華語と日本語のあいだにある、
こうした漢字文化の共通点や違いを、
少しずつ紹介していきたいと思います。

言葉を通して、
台湾と日本を、
もう少し身近に感じてもらえたらうれしいです。

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