台湾ポンカンの話
昨日出店した時、
お客様に「日本のポンカンとどう違いますか」とよく聞かれました。
台湾のポンカンの英語は、
Ponkan、Chinese honey orangeです。
学名は、Citrus poonensisです。
台湾ポンカンの名前の漢字表記は、
「椪柑」です。
台湾で椪柑の読み方は、
中国語ではなくて、台湾語です。
名前の由来は、
ポンカンのヘタの部分が
普通のみかんと比べると
出っ張っていることから、
「椪」の台湾語の読み方は、ポンで、膨脹の意味だそうです。
「カン」の読み方は柑橘の「柑」からきています。
この二つが合わさり、
「ポンカン」となりました。
ちなみに、日本語~ポンカンは台湾語の音に拠っているという説もあるそうです。
台湾ポンカンの原産地はインドです。
台湾には1796年に楊林福氏が、
中国広東省嶺南から台湾新竹州新埔へ移住する際に
苗木を持ち込んだことで栽培が広まりました。
明治時代に
当時の台湾総督であった樺山資紀大将が
故郷の鹿児島県に苗木を送られたのがきっかけで、
本格的にポンカンの栽培が広まりました。
じゃ、
台湾ポンカンと日本のポンカンは
どう違うのでしょうか!
台湾のポンカンは、
皮がやや厚めですが、
手で簡単に剥け、
温州みかんのようにパクパクといただけます。
一方の台湾ポンカンは
あっさりとした甘みと酸味で香りがいいです。
台湾では、
旧正月に財運を呼ぶフルーツとして
柑橘類を贈ることがありますが、
その中でもポンカンは
どの家庭でも好まれ重宝されているそうです。
ポンカンの保存方法について、
冬場は常温で保存をして、
夏場は冷蔵庫に入れるというように
季節で方法を変えるといいんですが、
ポンカンを冷蔵庫に入れると、
カビの対策にはなるけど、乾燥して酸っぱくなってしまうかもしれません。
なので、
もし冷蔵庫で保存したかったら、
新聞紙かキッチンペーパーで
一つずつ丁寧に包んで
ビニールに入れてください。
ポンカンを常温で保存する時、
むき出しのまま置いておくと、
皮から水分が蒸発し、
しなびやすくなります。
保存する時はポリなどの袋に詰めて
冷暗所で保存するといいでしょう。